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新、裏日記
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:注意:

本日の日記・・・・・

1、怖がり屋さんは・・・夜に読まない方がイイです。
2、超・怖がり屋さんは・・・読まない方がイイです。





患者さんが亡くなると、死後処置をする。
世間で言うと、「死化粧」(その他)。


死後処置は、看護婦の個性によって
それぞれに色んなこだわりを持って、行う。

例えば私は御家族に「一緒に死後処置しますか?」と
ほとんどの場合で聞くことにしている。
勿論、同僚、先輩には反対する人もいた。

「そんなグロテスクなのは、家族に見せるものじゃない」

私なら、最後の死後処置まできちんとやりたい。

そう思うのは私が医療従事者だから?
いつだか、業界とは全く関係がない人にも聞いたら
自分と同意見だったから、嬉しかった記憶が・・(笑)



賛否両論もそうだけど、「個性」で言えば、
淡々と死後処置をこなす人も居る。

その人に感情がないわけではなくて、話すことが
(死んでるから)なくて黙ってる、とか
自分に余裕がなくて(次の仕事でアタマがいっぱい)
結果的に”淡々”というケースもあるのかも。


関係ないけど、私には霊の存在がわかるので
とても「淡々と」では出来ない。(そうしたくても;)
まれには死後処置をする私達の所に居ない
霊さん(笑)も居るけど、殆どは頭上で見てらっしゃる。


だから、私は死者がまるで生きてるかのように
話しかけながら死後処置をする。
もちろん、死者を敬う気持ちが一番大きい。
いや、待てよ。「そこで、彼が見てるんだもん^^;」
の理由が一番か?ううむ~~(汗)
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今はどうなってんだろう?国家試験の結果って、
まだ新聞に名前、載るんだっけ。
少なくとも数年前までは載ってたはず・・。

私は昔の日記に、合格発表の切抜きを貼った(笑)から
今も実家には、その記事があるはず。



年々早くなってきてるけれど
私たちのころの合格発表は、確か5月くらいだった。
中途半端に患者さんにも名が知れて、
「看護婦さん」と言われることが、めちゃめちゃ
にうれしい時期。
自分はもう学生じゃないんだなぁーとしみじみとし、
”ちょっと背伸び気分”になる時期。

そんな中での国家試験の発表がある。新聞に名前が
載るのは翌日。



ところで(その1)看護師の登録って本籍で登録するので
合格して名前が載る新聞は、もちろん地元のローカル紙。
本籍が近畿某所の自分は、関東から家族に
「私の切り抜き置いといて~」のメッセージ。(笑)
あの時は私以上に、家族が合格を喜んでたっけ。



ところで(その2)ローカル紙なことがミソ。
関東の新聞に私は載らなかったから、
新聞をしっかりとチャックしてる患者さんたち(笑)は
私には、だれも結果を聞いてこなかった。

「お前、合格してたのかー。駄目だったのかと
思ってたよ~。すごく気を遣っちゃったじゃないかっ!」




ローカルな新聞に載るのは、微妙です。(笑)
忘れられない患者さんは、色んなエピソードを踏まえ、数知れず居る。

大きく分けると、生きることの意味と死ぬことの意味、か?



後者に、すごく心に残る人が居る。



     ・      ・      ・




彼は、肺癌だった。
末期がんで、手術が受けられない状態だった。
当時は医療のインフォームドコンセプトが
発達しておらず、うちの病院はがんセンターではなかったから
始めに本人に告知することはまずあり得なかった。

始めに家族→家族の意思を聞く→本人に告知か否告知かを決める

というのが主流だった時代。
しかしその患者さんには家族はなく、親戚も探せず、
結局彼自身に告知された。

彼の選んだ道は、「なるがまま。延命治療は求めない」。


実は彼には離婚経験があった。唯一、元家族が頼りだったから
公共機関のツテで元家族を探し出すことができた。
しかし、元妻と彼の子供が病院側に伝えてきた返事は
「どうにでもしてくれ。うちは関係ない」だった。

彼は若い頃、さんざん女遊びをして、家族を省みなかった人間らしい。
そんなに憎悪を持たれる理由は、これだけだろうか。
一体どんな悪いことをしたんだろう。



私が夜勤のとき、彼の死に当たった。

心電図が明らかに0に向かっていく時、家族に対する(家族に証明する)
死亡確認のため、その部屋に心電図を持っていく。
でも、家族が居ない彼の場合はそれがない。
また同じ理由で、医者の死亡確認も必要なかったから、当直の医者には
「心臓止まったら呼んで」と言われていた。


誰も居ない中で死に行く人。
愛する人も、友達も、親戚も、誰もいない寂しい死。
死んだところで、誰も知らない悲しまない。

薄暗い個室で、ベッドをリクライニングさせたままの最期だった。

率直に、「あんな死に方したくない!!」と思った私がいる。



苦しんで亡くなったわけではない。それが彼に対するひとつの、救いだった
のかもしれない。




どうして、あれがこんなに衝撃的に私の記憶に残ってるのか。
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HN:
真弓
性別:
女性
職業:
そのまんま(笑)
そのた:

※裏日記として公開していたものです。
ガブリ日記が閉鎖されるので、新たに
ブログを作り直しました。
ちなみに手作りなので、バグがあっても
知りません(爆

TOPの写真は、浦安の某ホテルから
撮ったものです。右に東京タワーが
見えます。


自己紹介:

絶対向いてない・・・(涙) と思いつつ、
いつの間にか十数年やっていた
「看護師オーラのない」女のひとりごと。
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